はじめに——「切らずにたるみを整える」という選択肢

こんにちは。FRAISE CLINICで美容看護師を務めております、能藤裕気と申します。

最近カウンセリングでお話を伺っていますと、「フェイスラインが以前より下がってきた気がして」「でも、糸やメスを使う施術はまだ少し怖い」というお声を、本当に多くのお客様からいただきます。鏡を見るたびに、ふとした瞬間に感じる輪郭のゆらぎ——そのお気持ち、私自身も同世代として深く共感いたします。

そんなお客様に、私がご案内する機会が多いのが「インモード(InMode)」という治療です。韓国の美容クリニックでも定番として愛されており、ダウンタイムをほとんど必要とせず、お肌の内側からたるみを整えていく——いわば「育てる美容医療」ともいえる存在です。

本日はこのインモードについて、RF(高周波)が真皮層に届くメカニズムから、なぜたるみが改善されるのかという科学的な背景まで、できる限りわかりやすくお伝えしてまいります。

インモードとは——韓国で愛される理由

インモードは、イスラエル発祥の医療機器メーカーが開発した、RF(高周波)を主軸とする複合的な美容医療プラットフォームです。韓国の江南エリアを中心に、「ノーダウンタイムでフェイスラインを整えられる機器」として長く支持されており、芸能人やモデルの定期メンテナンスとしても親しまれています。

複数のハンドピースを使い分ける柔軟性

インモードの大きな特徴は、お悩みに応じて複数のハンドピース(施術部位にあてる機器の先端部分)を使い分けられることです。代表的なものには、以下のようなものがあります。

  • FORMA(フォーマ):お肌表面を温めるようにRFを届け、全体のハリを引き上げるハンドピース
  • FACETITE(フェイスタイト):極細の針状プローブを皮下に挿入し、脂肪層と皮膚を同時に引き締める、より踏み込んだアプローチ
  • MORPHEUS8(モルフェウス8):マイクロニードル(極細の針)とRFを組み合わせ、真皮層へ的確に熱を届ける

FRAISE CLINICでは、お客様お一人おひとりのお肌の状態、たるみの深さ、ライフスタイルを丁寧に伺ったうえで、最適な組み合わせをご提案しています。

RF(高周波)とは何か——基礎から理解する

さて、インモードの中核をなす「RF(Radio Frequency、高周波)」について、少しだけ科学的なお話をさせてください。難しそうに感じられるかもしれませんが、原理を知っていただくことで、ご自身の施術選びに大きな安心感が生まれると私は信じています。

高周波が「熱」を生み出すメカニズム

RFとは、1秒間に数十万〜数百万回という高速で振動する電磁波のことです。この電磁波がお肌に流れると、組織内の分子(主に水分子やイオン)が振動を起こし、その摩擦によって内側から熱が発生します。

イメージとしては、冷えた両手を擦り合わせると温かくなる、あの感覚に近いものです。外から表面を温めるのではなく、お肌の内部で熱が生まれる——これがRF治療の最大の特徴であり、たるみ改善における鍵となる現象なのです。

レーザーやHIFUとの違い

よく「レーザーやHIFUとどう違うのですか」とご質問をいただきます。簡単にまとめますと、以下のような違いがあります。

  • レーザー:特定の波長の光を使い、メラニンや血管など「色」のあるターゲットに作用する
  • HIFU:超音波を一点に集束させ、SMAS層という深い筋膜に点状の熱を届ける
  • RF(インモード):電磁波による発熱で、真皮層全体を面的に、ムラなく温める

どれが優れているという話ではなく、お悩みと目的によって選び分けるべきものです。RFは特に「お肌全体のハリ感」「輪郭のもたつき」に対して、やさしく、しかし確実に働きかけてくれる手段といえます。

RFが真皮層に届くまで——科学的プロセス

では、インモードのRFが具体的にどのようにして真皮層へ到達し、たるみ改善につながっていくのか、順を追ってご説明いたします。

表皮を守りながら、真皮を温める

お肌は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」という三層構造になっています。たるみの原因となるコラーゲンやエラスチン(お肌の弾力を支える繊維)は、主に真皮層に存在しています。つまり、たるみを根本から整えるには、この真皮層にしっかりと働きかける必要があるのです。

インモードのRFは、表皮を冷却システムで保護しながら、電磁エネルギーを真皮層へ選択的に届ける設計になっています。これにより、表面のやけどリスクを抑えつつ、約40〜42度という「コラーゲン生成が最も活性化する温度帯」に真皮を到達させることができるのです。

バイポーラ方式が生み出す精密なコントロール

インモードは「バイポーラ(双極)RF」という方式を採用しています。これは、ハンドピースの両端から電流を流し、その間に挟まれた一定の範囲だけに熱を集中させる仕組みです。

この方式により、熱の深さと範囲を精密にコントロールできるため、神経や周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えられます。安全性と効果の両立——これが、医療機関でこそ扱われるべき機器である所以です。

たるみが改善される科学——コラーゲンの収縮と新生

RFが真皮層に届いたあと、お肌の中では二つの大きな変化が起こります。この二段階のプロセスこそ、インモードがたるみ改善に効果を発揮する科学的根拠です。

第一段階:即時的なコラーゲン収縮

真皮層のコラーゲン繊維は、約40度を超える熱を受けると、らせん構造が収縮する性質を持っています。これを「サーマルシュリンケージ(熱収縮)」と呼びます。

施術直後に「少しフェイスラインがすっきりした気がする」とおっしゃるお客様が多いのは、この即時的な引き締まりによるものです。もちろんこの効果は一時的なものですが、お肌が内側から持ち上がる感覚を体感していただける、嬉しいファーストステップでもあります。

第二段階:長期的なコラーゲン新生

そして、本当のたるみ改善はここからです。熱による軽度の刺激を受けた真皮では、お肌が「修復しなければ」という自然な治癒反応を起こします。この反応により、線維芽細胞(コラーゲンやエラスチンを生み出す工場のような細胞)が活性化し、新しいコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が時間をかけて生成されていくのです。

このプロセスは施術後、おおよそ1〜3ヶ月かけてじっくりと進行します。鏡を見るたびに、少しずつ、しかし確実にハリが戻っていく——その変化を実感される瞬間は、私たち施術者にとっても何よりの喜びです。

美容医療は、派手な一瞬の変化ではなく、お肌が本来持つ力を引き出す「対話」のような営みだと、私は思っております。

FRAISE CLINICでのインモード体験

ここからは、FRAISE CLINICで実際にインモードを受けていただく際の流れを、少しだけご紹介させてください。

静謐なラウンジでのカウンセリング

当院のカウンセリングルームは、照明を落ち着いたトーンに整え、まるで高級ホテルのラウンジのような静けさを大切にしています。初めての美容医療に緊張されているお客様にも、どうかゆったりと深呼吸をしていただきたい——そんな想いから生まれた空間です。

私たちはお客様のお悩みを、専門用語で押し付けるのではなく、まずは一つひとつ丁寧に伺います。「どの部分が特に気になるか」「ライフスタイルの中でどのくらいの頻度でメンテナンスができるか」「将来的にどのようなお肌でいたいか」——その答えから、最適な施術プランを一緒に組み立てていきます。

施術当日の流れ

施術当日は、以下のような流れでお過ごしいただきます。

  • お肌の状態チェックとクレンジング
  • 必要に応じて麻酔クリームを塗布(深部へアプローチする場合)
  • ハンドピースによる施術(30分〜60分程度)
  • 鎮静・保湿パックでお肌を落ち着かせる
  • アフターケアのご説明とお見送り

FORMAなどの表層型ハンドピースであれば、メイクをしてそのままお出かけいただけるほど、ダウンタイムはごく軽微です。お仕事帰りや休日のご予定の前後にも、無理なく組み込んでいただけます。

インモードを最大限に活かすために

最後に、インモードの効果をより長く、より美しく保っていただくために、ぜひ知っておいていただきたいポイントをお伝えいたします。

定期的なメンテナンスという考え方

インモードは、1回で劇的な変化を求める施術というよりも、3〜4週間ごとに数回継続し、その後は季節ごとのメンテナンスとして取り入れていただくことで、本来の力を発揮します。コラーゲン新生のサイクルに合わせて重ねていくイメージです。

韓国では「月に一度、お肌の美容室に通うように」という感覚で定期的に受けられる方が多く、日本でもこの考え方が少しずつ浸透しています。

他施術との組み合わせという視点

FRAISE CLINICでは、お客様のお悩みに応じて、インモードとHIFU、LDM、エクソソームなどを組み合わせたオーダーメイドのプランをご提案しています。たとえば——

  • 深いたるみには、HIFUで土台を整えてからインモードで表層をなめらかに
  • 敏感肌の方には、LDMで鎮静しながらインモードでハリを育てる
  • よりダイナミックな再生を求める方には、エクソソームとの併用

単一の施術にこだわるのではなく、お肌という一つの作品を仕上げるように、複数の技術を調和させていく——これが現代の韓国美容の考え方であり、私たちFRAISE CLINICが大切にしている哲学でもあります。

おわりに——あなたのお肌と、丁寧に向き合う時間を

インモードという治療の背景には、RFという緻密な科学と、コラーゲンという命の繊維が織りなす物語があります。難しく感じられたかもしれませんが、この一つひとつの仕組みをご理解いただくことで、ご自身のお肌への向き合い方が少しだけ変わる——そんなきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。

「気になってはいるけれど、何から始めたらよいかわからない」——そう感じていらっしゃる方こそ、ぜひ一度、FRAISE CLINICのカウンセリングにいらしてください。無理に施術をお勧めすることは決してありません。まずはお茶を一杯お召し上がりいただくような気持ちで、ゆったりとお話をお聞かせください。

札幌の街で、お客様のお肌と人生に寄り添える存在でありたい——そう願いながら、私たちは今日もお一人おひとりをお迎えしております。あなたの「美しくありたい」という静かな想いを、どうか私たちに預けてくださいませ。

能藤裕気

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